三匹のこぶた of バルーンアートで作るおとぎ話

三匹のこぶた

大ブタ、中ブタ、小ブタの三兄弟のこぶたがいました。三匹はそれぞれ、家を造ることになり、大ブタはワラの家を、中ブタは木の家を、小ブタは丈夫なレンガの家を造ることにしました。

ある日、悪いオオカミがやってきました。大ブタに家の中に入れてくれるように頼み、断られると、オオカミはふーっと息を吹き、ワラの家を吹き飛ばしてしまい、大ブタを食べてしまいました。今度は木の家に行き、ふーっと息をふいて壊そうとします。しかし木の家は壊れないので、体当たりをしました。すると木の家は壊れて、オオカミは中ブタを食べてしまいました。

それからオオカミはレンガの家にやってきます。ふーっと息を吹きかけても、体当たりをしても、丈夫なレンガの家は壊れません。仕方が無いので、煙突から入って、小ブタを捕まえようとしたところ、小ブタは大きな鍋に湯を沸かし、待ち構えていました。

鍋の中に落ちたオオカミは、助けを請います。大ブタ、中ブタを返して、もう悪事をしないと約束をさせた小ブタはオオカミを許してやり、それから三匹のこぶたはレンガの家で仲良く暮らしました。


コメント

このお話にはどのような教訓があるでしょうか。自分を守るものがどうあるべきか教えてくれているというのが、素直な捉え方でしょう。

敵(オオカミ)や災害(強い息の強風や体当たり)に対して、レンガの家のような頑丈なものこそ、安全であり素晴らしい。それにはたくさんの手間と時間をかけて作り上げないといけないという考え方です。

ところで、このお話はイギリスの民間伝承がもとになっています。つまり、このお話は石の文化圏のものです。石の文化圏では、家や自分の拠り所は頑丈で安全であるべきと考えられているということなんでしょう。外敵や災害に対して、頑丈な装甲で寄せ付けず守り抜くのが理想の家であり、理想の居場所。

一方、日本やアジアはどうでしょうか。木の文化圏では、壊れないことよりも、力を受け流したり、すぐに作り直せることも重要だと考えられています。

例えば、ボルボという自動車メーカーは、事故を起こしてもボディが壊れないくらい頑丈に作ってあると聞きます。対して、日本のメーカーの車は、くしゃっと壊れることで力を流すように作られているそうです。

おとぎ話から、哲学や思想の違いを知るのも、面白いものですね。

作品づくり

三匹のこぶたは、大きさを変えて作りました。また、それぞれの性格をイメージした配色にしています。顔の表情も、性格の違いを表現するように、変えてみました。

大ブタは行動力があり、あまり思念しないタイプ。中ブタはバランスに優れ、無難なタイプ。それぞれ、赤とオレンジで表現しました。そして、小ブタは慎重で賢いタイプ。クールな青系で、穏やかな緑味がかった色を選びました。

中ブタについては黄色や緑でも良いとは思ったのですが、このお話は小ブタがメインになるので、大ブタと中ブタは似た色にして、小ブタを目立つようにしたいという狙いで、オレンジにしています。

顔の表情は、目の位置と角度で違いを作っています。特に小ブタはシタタカな感じの表情にしてみました。

ワラの家、木の家、レンガの家は厚紙で作った型に、膨らましていない風船を切り貼りして作っています。風船を膨らましてつくるのがバルーンアートだと考えていますが、こういった変わり種も添え物として置くと、変化が出て面白いと思います。

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